田名網敬一 たなあみ けいいち

1936年：東京生まれ
1960年代：資生堂やパルコなど広告・グラフィックで注目される
1970年代以降：幻覚的イメージとポップアートを融合した作品を多数制作
2000年代〜晩年：欧米の美術館・ギャラリーで個展が相次ぎ国際的再評価
2024年：87歳で死去。国内外の美術関係者から多くの追悼が寄せられる

彼のアートは、夢・記憶・テレビ・都市・身体・生と死といった要素が渾然一体となり、まるで「精神の映像日記」のように立ち現れます。

絵画：目、舌、触手、キノコ、骨などが反復的に登場
彫刻・インスタレーション：光と映像と立体が交差する幻想空間
映像作品：『Mandelbroth’s Night』『A Portrait of Keiichi Tanaami』など
ファッション・ブランドとのコラボ：Supreme、Undercover、Marc Jacobs 等

作風は一貫して「混乱と快楽の中間地帯」を可視化するものであり、ビビッドでサイケデリックな色彩とともに、鑑賞者の深層心理に訴えかけます。

⚫︎死後の再評価により、美術館・ギャラリーの回顧展が増加
⚫︎若い世代にとって、デジタルな記憶やビジュアル過多な日常と共鳴する世界観
⚫︎村上隆や大友克洋、横尾忠則など多くの作家に与えた影響が再検証されている
⚫︎1960〜70年代のオリジナル作品が希少化し、コレクター需要が急上昇

田名網の死は、作品の意味と市場価値の双方に影響を与えました。今後さらに歴史的文脈の中で位置づけられることが予想されます。

初期〜中期の絵画作品：2,000万〜4,500万円
晩年の絵画作品（2010年代〜2023年）：1,000万〜3,000万円
映像や立体作品：600万〜1,800万円
ドローイングや版画：100万〜600万円
ブランドコラボ限定作品（1点もの）：300万〜1,000万円

田名網敬一の死後、特に原画作品は希少性が高まり、長期的な資産価値を持つ美術品として注目を集めています。

⚫︎サイン・制作年・展覧会出品歴の有無
⚫︎版画であればエディション数（限定数）
⚫︎コラボ作品であれば限定情報・正規証明の有無
⚫︎状態（特にアクリル絵具の変色や紙焼けに注意）

当社では、田名網敬一の希少な原画、ドローイング、コラボレーション作品の査定・買取を行っております。死後評価が高まり続ける今こそ、正確な査定が求められます。