大竹伸朗(おおたけ しんろう)は、日本の現代美術を代表するアーティストのひとりです。
1955年、東京生まれ。1980年代以降、日本のポストモダン芸術を切り拓く存在として、国内外の美術界で高く評価されてきました。
彼の作品は、「スクラップ・アンド・ビルド」「リミックス」「記憶の視覚化」といったキーワードで語られます。
貼る・描く・縫う・組む・継ぎはぐなど、異素材やイメージを何層にも重ねて生まれる作品は、圧倒的な物質感と情報量を伴いながら、個人の記憶と世界の歴史の断片を結びつけるような詩的な強度を持っています。
1957年東京に生まれる
1986年東京芸術大学大学院美術研究科修了
1988年ヴェネツィア・ビエンナーレ アペルト部門に出展、国際的評価を確立
1990年代:ドクメンタや各国のビエンナーレに招待。世界各地で個展・プロジェクトを展開
2000年代〜:チューリヒ、ロンドン、ニューヨーク、ソウル、台北など世界中の美術館で展覧会開催
2020年代:インスタレーションと共に、参加型プロジェクト(《時の海》《Art in You》)を積極展開
宮島は、LED数字作品にとどまらず、近年では禅や身体性を取り込んだインスタレーション、映像、パフォーマンスなども展開。哲学とアートの交差点を探求し続けています。
宮島の作品には明快な理念が流れています。それが以下の「三つの原則」です。
Keep Changing(変化し続けること)
Connect with Everything(すべてと関係すること)
Continue Forever(永遠に続くこと)
このシンプルかつ深遠な指針が、LED作品に命を吹き込み、観る者の「存在」と「死生観」に静かに揺さぶりをかけるのです。
《Counter Void》(2003)六本木ヒルズ前に設置された死者の不在を刻む公共作品
《Mega Death》(1999〜)アウシュビッツの記憶を可視化する青の数字によるインスタレーション(ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館)
《Changing Time with Changing Self》自身の生と他者の時間を対比する自伝的シリーズ
《時の海》プロジェクト:参加者の“時間”の選択による集合的な記憶と詩学
数字を使いながら、「人間の精神」を照らし出す稀有なアーティストです。
⚫︎中型LEDカウンター(壁掛・3〜9個構成):800万〜2,000万円
⚫︎大型LED作品(空間インスタレーション的要素):2,500万〜6,000万円
⚫︎ドローイングや版画:80万〜300万円
⚫︎映像やメディアアート連携作品:プロジェクト次第で変動(近年はNFT連携も模索中)
特に、1988〜1999年頃の初期LEDカウンター作品は稀少性が高く、ヨーロッパの主要オークションでも高騰傾向にあります。
⚫︎LED構成数(数字数)、制作年、展示歴、動作状態が評価を左右
⚫︎ギャラリー証明書(SCAI THE BATHHOUSEなど)や箱書き・付属資料の有無
⚫︎大型作品は設置環境や設計図の有無で大きく変動
⚫︎有名プロジェクト出展歴(ヴェネツィアなど)があると高額査定対象