小松美羽(こまつ みわ)は、「神獣」や「霊的存在」を描いたエネルギッシュな作品で知られる、現代のスピリチュアル・アーティストです。和紙に墨や顔料を用いた独自のスタイルや、陶製の狛犬彫刻などを通して、祈り・自然・死生観といった古代的感性を現代に甦らせています。
彼女の作品は、神道や仏教といった日本固有の精神文化に根ざしながら、アジア・欧米・中東でも共感を呼び、多くのコレクターや文化人から注目を集めています。
1984年、長野県坂城町生まれ。女子美術大学短期大学部を卒業後、銅版画からキャリアをスタートさせました。初期には「死生観」を主題に繊細な作品を発表していましたが、やがて大胆な筆致とエネルギーに満ちた「神獣画」へと作風を変化させていきます。
2015年には出雲大社へ奉納作品を納め、以後「霊性」と「芸術」の融合をテーマに国内外で活動を展開。2017年には大英博物館に作品《天地の守護獣》が収蔵され、世界的な注目を集めました。
小松の作品には、共通して「神性を帯びた獣(神獣)」が登場します。これは彼女自身が山や神社で受け取った“啓示”に基づくビジョンを具現化したものであり、視覚芸術を超えた祈りの表現でもあります。
墨とアクリル、金箔、天然顔料などを融合させた和紙作品や、荒々しくも神聖な狛犬の陶彫は、古代の壁画や神話を想起させながら、現代の観客の心にも深く響く普遍性を備えています。
作品には「破壊と再生」「生と死」「女性と獣性」といった対立する要素が同居しており、それらはどれも“人間存在の根源”を探る試みとして見ることができます。
《天地の守護獣》
大英博物館に永久収蔵された作品。和紙に描かれた二体の神獣が対峙する構成は、世界の均衡を象徴するとともに、生命と死の循環を暗示しています。
《四十九日》
死者の魂が旅立つ日本古来の死生観を描いた銅版画シリーズ。静謐さのなかに深い感情の波動が感じられます。
《狛犬シリーズ》
陶土を用いた立体作品。日本の神社に見られる狛犬を再解釈したもので、見る者に霊的な強度と守護の力を印象づけます。
小松美羽の作品は、日本だけでなく中国・中東・アメリカなどでも高く評価されており、宗教・文化の垣根を越えてコレクションされています。近年は著名人のコレクターも多く、テレビや出版でも注目される存在となっています。
和紙・大作 200万〜600万円以上
銅版画・小作品 30万〜150万円
陶彫・立体作品 400万〜1,000万円以上
エディション付き版画も市場に出ていますが、手彩色や1点ものの作品には特に高い評価が集まります。
品は、特に高額査定が期待できます。
⚫︎出雲大社や大英博物館への奉納・収蔵歴のある作品
⚫︎展覧会出展・カタログ掲載歴のある和紙作品
⚫︎狛犬や立体シリーズの陶彫作品
⚫︎証明書・作家サインのある真作
また、彼女の作品はスピリチュアルな意味合いを持つため、所有者の思いや保管背景などが査定の際に考慮される場合もあります。
小松美羽は、芸術を通して「人間の原初的感覚」や「目に見えないものへの信仰」を呼び覚まそうとする、現代の“巫女的アーティスト”と言える存在です。その作品は、装飾的でありながらも深い精神性を備え、鑑賞者の魂に深く触れる力を持っています。
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