上野裕二郎は1996年京都府生まれの現代美術家で、東洋思想の「気」をテーマに龍や虎、鳥などの伝統的な生物をモチーフとした絵画表現で注目されています。京都と沖縄という文化圏の異なる環境で育ち、東洋と西洋、具象と抽象、存在と非存在など相反する要素を融合させる独自のスタイルを追求。生命の気迫や宇宙の万物の流れを、多層的かつ繊細に描き出しています。
1996年、京都府に生まれた上野は、沖縄県立芸術大学の絵画専攻(油画)を2019年に卒業後、2021年には東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を修了しました。若手ながら2023年にはマカオの澳門藝術博物館に作品収蔵され、東京藝術大学卒業・修了作品展での早暁賞や、TURNER AWARD、LIQUITEX THE CHALLENGEの受賞など、多くの賞に輝きました。国内外のギャラリーやアートフェアで積極的に作品を発表し、評価を高めています。
上野裕二郎の作品は、東洋思想の「気」を中心に据え、龍や虎、鳥といった伝統的な生き物を描くことで、目に見えない生命エネルギーや宇宙の揺らぎを表現しています。彼は陰陽五行説の考えを取り入れ、具象的な生物と抽象的な色彩や筆致を融合させることで、生命力あふれる画面を作り出します。作品は、具象と抽象、東洋と西洋、存在と非存在といった対立する概念を統合し、多元的な意味を持つ豊かな表現となっています。
2023年には銀座 蔦屋書店で「Clash of Two Spirits ―天地の鬩ぎ―」、日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリーで「Evoke the Invisibles」の個展を開催。
2024年、京都 蔦屋書店での個展「Transformed Legacy」では、中国神話「龍生九子」や麒麟、虎図、鵺などを独自に解釈した新作約15点を発表。
ART MACAO 2023では「Synergistic Rhythms」展に参加し、マカオでの注目作家として活動しています。
上野裕二郎の作品は、国内外の評価が高まりつつあり、近年の買取相場は以下の通りです。
小~中サイズのキャンバス作品 50万円〜150万円程度
大型作品や新作個展出品作 150万円〜300万円以上
版画作品やドローイング 20万円〜50万円程度
作品のサイズ、技法、制作年、展覧会出品歴により価格は
上野裕二郎は、「気」という東洋思想を軸に、伝統的な動物モチーフと現代的な抽象表現を巧みに融合させ、生命力や宇宙の本質を探求する新進気鋭の現代アーティストです。京都と沖縄という多様な文化背景を活かしながら、国内外で高い評価を得ており、今後の活躍が大いに期待されています。