美術品を売却する際、「オークションに出すべきか?」「買取でスムーズに手放すべきか?」と迷われる方は多くいらっしゃいます。
それぞれにメリットと注意点があり、作品の内容や売却目的によって最適な方法が異なります。
本記事では、美術品売却の代表的な方法である「オークション」と「業者買取」の違いをわかりやすく整理し、それぞれに向いているケースや選び方のポイントを解説します。
🔹 メリット
高額落札の可能性がある:競合入札によって市場価格以上の価格がつくことも。
作品の注目度が上がる:カタログやプレビュー展示で広く紹介され、作家の評価にもつながる。
海外展開のチャンス:国際オークションでは、国内では得られない評価や落札価格が期待できる。
🔹 注意点
販売までに時間がかかる:開催日程やカタログ締切に合わせる必要があり、平均1〜2ヶ月かかる。
必ず売れるとは限らない:入札がなければ「流札」となり、売却が成立しない場合も。
手数料がかかる:落札額から販売手数料(通常10〜20%)が差し引かれる。
🔹 向いているケース
市場で人気のある作家作品
高額・希少性の高い作品
作家のキャリアにおける代表作・話題作
海外での評価が期待できる現代アートや国際作家作品
🔹 メリット
即時現金化が可能:価格が合意すれば、当日中の現金受け取りや即振込が可能。
手間が少なくスムーズ:査定・契約・支払いまでの流れが簡潔で明快。
価格が事前に明示される:オークションのような「価格の不確定性」がなく安心。
🔹 注意点
価格はやや控えめになる傾向:業者は再販を前提とするため、相場の7〜8割程度での提示となることも。
流通経路によって価格が上下する:買取業者の得意分野や販売力により、提示額に差が出る場合がある。
🔹 向いているケース
急ぎで売却したい(資金化ニーズがある)
相場が明確で値崩れしにくい作品
売却時の手続きやスケジュールを簡素にしたい場合
額装の状態や保管状況にやや難がある作品
比較項目 | オークション | 業者買取 |
---|---|---|
売却までの時間 | 1~2ヶ月(準備期間含む) | 即日〜数日 |
売却価格の可能性 | 高額落札の可能性も | 相場内で安定した提示 |
売却リスク | 落札されない(流札)リスクあり | 原則リスクなし(合意で売却成立) |
手数料 | 10〜20%(落札額から差引) | 通常なし(価格に含まれる) |
向いている作品 | 人気作家・高額作品・話題作 | ミドルレンジ作品・確実な売却希望者 |
オークションと業者買取、どちらが「得」かは、一概には言えません。
重要なのは、売却の目的(高値・即金・確実性)と、作品の内容(作家・人気・状態)を正しく見極めることです。
ART Billionでは、オークション出品と買取の両方に対応し、お客様のご希望に応じて最適な売却ルートをご提案しています。
作品の価値を最大限に活かすためにも、まずはお気軽にご相談ください。