コラム

オークションと買取、どちらが得か? – 売却方法の選び方と違い –

美術品を売却する際、「オークションに出すべきか?」「買取でスムーズに手放すべきか?」と迷われる方は多くいらっしゃいます。
それぞれにメリットと注意点があり、作品の内容や売却目的によって最適な方法が異なります。

本記事では、美術品売却の代表的な方法である「オークション」と「業者買取」の違いをわかりやすく整理し、それぞれに向いているケースや選び方のポイントを解説します。

1. オークション売却の特徴

🔹 メリット

  • 高額落札の可能性がある:競合入札によって市場価格以上の価格がつくことも。

  • 作品の注目度が上がる:カタログやプレビュー展示で広く紹介され、作家の評価にもつながる。

  • 海外展開のチャンス:国際オークションでは、国内では得られない評価や落札価格が期待できる。

 

🔹 注意点

  • 販売までに時間がかかる:開催日程やカタログ締切に合わせる必要があり、平均1〜2ヶ月かかる。

  • 必ず売れるとは限らない:入札がなければ「流札」となり、売却が成立しない場合も。

  • 手数料がかかる:落札額から販売手数料(通常10〜20%)が差し引かれる。

 

🔹 向いているケース

  • 市場で人気のある作家作品

  • 高額・希少性の高い作品

  • 作家のキャリアにおける代表作・話題作

  • 海外での評価が期待できる現代アートや国際作家作品

 

2. 業者買取(ギャラリー・専門業者)の特徴

🔹 メリット

  • 即時現金化が可能:価格が合意すれば、当日中の現金受け取りや即振込が可能。

  • 手間が少なくスムーズ:査定・契約・支払いまでの流れが簡潔で明快。

  • 価格が事前に明示される:オークションのような「価格の不確定性」がなく安心。

 

🔹 注意点

  • 価格はやや控えめになる傾向:業者は再販を前提とするため、相場の7〜8割程度での提示となることも。

  • 流通経路によって価格が上下する:買取業者の得意分野や販売力により、提示額に差が出る場合がある。

 

🔹 向いているケース

  • 急ぎで売却したい(資金化ニーズがある)

  • 相場が明確で値崩れしにくい作品

  • 売却時の手続きやスケジュールを簡素にしたい場合

  • 額装の状態や保管状況にやや難がある作品

 

3. 比較まとめ:それぞれの選び方

比較項目 オークション 業者買取
売却までの時間 1~2ヶ月(準備期間含む) 即日〜数日
売却価格の可能性 高額落札の可能性も 相場内で安定した提示
売却リスク 落札されない(流札)リスクあり 原則リスクなし(合意で売却成立)
手数料 10〜20%(落札額から差引) 通常なし(価格に含まれる)
向いている作品 人気作家・高額作品・話題作 ミドルレンジ作品・確実な売却希望者

 

まとめ:目的と作品特性で売却方法を選ぶ

オークションと業者買取、どちらが「得」かは、一概には言えません。
重要なのは、売却の目的(高値・即金・確実性)と、作品の内容(作家・人気・状態)を正しく見極めることです。

ART Billionでは、オークション出品と買取の両方に対応し、お客様のご希望に応じて最適な売却ルートをご提案しています。
作品の価値を最大限に活かすためにも、まずはお気軽にご相談ください。

 

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