「この作品を手放したいけれど、まず何をすればいいの?」
「気に入った美術品があるけれど、購入までの流れが分からない……」
実際に美術品を“売る”あるいは“買う”とき、多くの方が最初に戸惑うのが、その取引の進め方です。
一般的な商品とは違い、美術品の売買には専門的な知識と段取りが求められる場面も多く、慎重な判断が必要になります。
今回は、売却・購入の流れをステップごとに整理し、はじめての方でも安心して取引を進められるようポイントをご紹介します。
① まずは査定からスタート
美術品の売却は、まず査定(評価)を受けることから始まります。
写真や作品情報をもとにした「画像査定」と、実物を確認する「現物査定」があり、作品の内容や状態によって使い分けられます。
査定の際には、作家名/サイズ/技法/署名・エディションの有無/購入時の情報(証明書・来歴)などが求められます。
② 査定額・売却条件を確認
査定の結果、想定される買取価格(またはエスティメイト)が提示されます。
あわせて、「買取」「委託販売」「オークション出品」といった売却方法の提案を受けるケースもあります。
納得できる条件であれば、売却の手続きへ進みます。
③ 契約書の取り交わし
売買が成立する際には、買取契約書や委託契約書など、正式な書面を取り交わすことが一般的です。
内容には、取引金額、作品情報、支払い条件、キャンセル条項、責任範囲などが明記されます。
④ 搬送・引き渡し
現物を業者に引き渡すタイミングで、搬送方法や送料の負担者などを事前に確認しておくことが重要です。
高額作品や大型作品の場合は、専門の美術輸送サービスが使われることもあります。
⑤ 支払いの受け取り
支払いは、通常銀行振込で行われ、即日支払いや売却成立後〇日以内など、契約に基づいて進められます。
オークションの場合は、落札後1か月程度のタイムラグが生じることもあります。
① 信頼できる販売元を探す
ギャラリー、百貨店、オークション、オンライン取引など、購入ルートは多岐にわたります。
作家の正規ルートや認定販売店、信頼できる専門業者を選ぶことが、真贋リスクを避ける第一歩です。
② 作品情報と価格の確認
購入前には、作品の来歴・鑑定書の有無・保存状態をしっかり確認しましょう。
気になる点があれば、遠慮なく販売者に質問することも大切です。
③ 契約・支払い
高額取引の場合、売主との売買契約書の取り交わしが行われます。
支払い方法は銀行振込が主流ですが、場合によっては分割払いや予約制度を設けているギャラリーもあります。
④ 納品と保管の準備
購入後は、美術品輸送や適切な保管環境の確保も必要です。
とくに絵画や版画などは、直射日光・湿度を避けた適切な額装と設置場所を考慮することで、長期的な価値保持につながります。
美術品の売買には、感覚だけでは判断しにくいステップと専門的な判断基準が数多く存在します。
取引の流れをあらかじめ理解しておくことで、焦らず、正確な判断ができるようになります。
ART Billionでは、初めての方でも安心して取引いただけるよう、査定から契約・支払い・搬送サポートまで一貫したサービスを提供しています。
売却・購入どちらのニーズにも対応し、信頼性の高い売買のパートナーとしてサポートいたします。
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