伝統的な技法で幻想的な風景を切り取り、世界中の静寂を映し出す名匠
マイケル・ケンナは1953年イギリス・ランカシャー生まれ、現在はアメリカ・シアトル在住の世界的な風景写真家です。フィルムカメラと自らの暗室プリントにこだわり、長時間露光を用いたモノクローム写真で、50年以上にわたり世界各地の静謐な風景を撮影。独特の詩情と深い静けさを湛えた作品は「視覚的な俳句」と称され、写真芸術の最高峰として国際的に評価されています。
1953年イギリス生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・プリンティングで写真を学び、広告写真家としてキャリアをスタート。後にアメリカ西海岸に移住し、現在はシアトルを拠点に活動。世界40カ国以上を訪れ、500回以上の個展を開催、80冊超の写真集を出版。2022年にはフランス政府から芸術文化勲章「オフィシエ」を授与されています。
フィルムカメラと伝統的な暗室プリントにこだわり、長時間露光で夜明けや夜間の静かな風景を撮影。人の姿がない風景に深い抒情と静謐を宿し、幻想的で詩的な空間を創出します。日本の美学や精神性に共鳴し、多くの作品で北海道や京都などの風景をテーマに展開しています。
⚫︎ 北海道の風景:屈斜路湖畔の「ケンナの木」など冬景色を繰り返し撮影。
⚫︎ Impossible to Forget:ヨーロッパのナチス強制収容所跡を12年かけて記録。
⚫︎ RAFU: Japanese Nude Studies:日本の古い家屋でのヌード撮影シリーズ。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館、サンフランシスコ近代美術館、東京都写真美術館など、世界100以上の美術館に作品が収蔵。世界的に高い評価を受け、多くの写真愛好家に影響を与え続けています。
伝統的手法と独自の美学で世界の風景を幻想的に捉えるケンナ。彼の作品は時間を超えた静けさと美を伝え、現代写真の頂点として愛され続けています。マイケル・ケンナ作品の売却をお考えの方は、アートビリオンの無料査定をご利用ください。