コテ・エスクリヴァは、1982年スペイン生まれ、バレンシアを拠点に活躍する現代アーティストです。
アニメーションキャラクターとストリートアートを融合させた独特の作風が特徴で、ミッキーマウス、スヌーピー、バグス・バニーなどのポップ文化のアイコンを、骨格やエクスポージャーした構図でコミカルかつダークに描きます。彼の作品は彫刻、絵画、プリントなど多岐にわたり展開されています。
代表作のひとつ『Creepy Garfield (Ice Cream)』(2019年)は、ガーフィールドの扮したキャラクターが溶けたような姿で描かれており、ユーモアと骨格の対比が印象的です。
バレンシア工科大学で工業デザインを学び、デザインスタジオ勤務を経て独立しました。2010年頃からアートシーンに登場し、独自ブランドを立ち上げ、ロンドン、ロサンゼルス、シンガポール、上海、香港、東京、台北、北京、マイアミなど世界各地のアートフェアやギャラリーで個展やグループ展を多数開催しています。アートトイブランド「Thunder Mates」とのコラボ限定フィギュアも人気を博しています。
コテ・エスクリヴァの作品は、幼少期から親しんだアメリカンカートゥーンやストリートアート、タトゥーカルチャーを融合させた「ローブロウアート(Lowbrow Art)」に属し、ポップでレトロながらもダークなユーモアを持つ表現が特徴です。彼の代表的な“Creepy”シリーズでは、ミッキーやドナルド、グーフィーなどの有名キャラクターを骸骨やゾンビ風にアレンジし、不気味でありながらノスタルジックな世界観を創出しています。
使用するメディアは多岐にわたり、ペインティング、版画、立体作品、アートトイ、スケートデッキ、アパレルなど多様なジャンルで活動しています。色彩面では、鮮やかなポップカラーからグレースケールや抑えた色調まで幅広く使い分け、現代的感覚とレトロムードが共存しています。
⚫︎「Creepy Mouse」「Creepy Duck」「Creepy G」など“Creepy”シリーズ
⚫︎大型ペインティング「The Creepy World」
⚫︎立体作品「Creepy Popeye Figure」「Creepy Monkey Monochrome」
⚫︎2022年「DEAD CARTOON」展(代官山ヒルサイドフォーラム)ほか、世界各地で多数の展覧会を開催
コテ・エスクリヴァのアートトイや限定フィギュアは世界中のコレクターから高い人気を誇り、StockXなどマーケットプレイスでも高値で取引されています。版画やトイ作品は数万円から、立体やオリジナル原画は数十万円から数百万円での取引例があり、ヴィンテージ感と現代性を融合させた唯一無二のスタイルで現代アートとトイアート双方の市場で高い評価を得ています。
コテ・エスクリヴァは、アメリカンカートゥーンやポップカルチャーをダークかつユーモラスに再構築し、ペインティングからアートトイまで多様なメディアで作品を発表するスペインの現代アーティストです。世界中のアートフェアやコレクターから注目を集める彼の作品は、懐かしさと新しさ、可愛さと不気味さが共存する独自の魅力を放っています。
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