倉田裕也(くらた ひろや、1980年大阪府生まれ)は、ニューヨークを拠点に活動する現代美術家・画家です。2003年にパーソンズ美術大学を卒業後、約20年以上にわたり国内外で制作を続けています。絵画修復士としての経験も活かし、多様な技法を駆使して、身近な日常の光景や家族の時間、内面の情感を丁寧に描写。ユーモアと詩情を織り交ぜた独自の画風は、多くの展覧会で高い評価を受けています。
倉田裕也は1980年に大阪府で生まれ、2003年にパーソンズ美術大学を卒業しました。2007年から2022年までニューヨークの絵画修復スタジオで勤務し、幅広い絵画技法を習得。ニューヨーク、香港、アムステルダム、東京、韓国など多様な都市で個展やグループ展を開催しています。主な個展には、2022年の東京「Summer Hours」、2019年の「Bat Walk」、2016年の金沢21世紀美術館での「Promenade」などがあります。2020年にはVOCA賞を受賞し、その実力が広く認められています。
倉田の作品は、日常の何気ない光景や家族と過ごす時間を題材に、詩的で柔らかい色彩を用いた油彩画が中心です。パンデミック以降は、自然の中での家族の様子や景色を自身の写真からドローイングに落とし込み、より親密な表現へと変化しました。色彩は水彩やクレパスのような柔らかなタッチを持ち、人物描写は漫画的で親しみやすく、ユーモアと詩情が共存しています。マスメディアとは異なる、内面に迫る視点が特徴です。
「Summer Hours」(The Mass、東京、2022年)— 新作18点を発表
「Bat Walk」(KOKI ARTS、東京、2019年)
「Affect」(第一生命ギャラリー/M5 Gallery、東京、2023年)
「Promenade」(金沢21世紀美術館、2016年)
「Index」(Foam Museum、アムステルダム、2015年)
倉田裕也は、身近な世界の美しさや家族の時間を詩的かつユーモラスに描く現代アーティストです。柔らかなタッチと豊かな色彩、親しみやすい人物表現を通じて、日常の情感を独自の視点で表現し続けています。国内外での個展や受賞歴も多く、今後の活躍が期待される作家です。