空山基(1947年〜)は、日本が世界に誇るイラストレーター/現代アーティスト。彼の名を聞いてまず想起されるのは、メタリックな光沢を放つクロムボディの“セクシーロボット”。女性の官能性とサイボーグ技術の融合というテーマは、1970年代の登場以来、時代の先を走り続けています。
⚫︎エロティシズム × テクノロジーの美的実験
⚫︎カスタムバイク、グラビア、SF、インダストリアルデザインの融合
⚫︎BE@RBRICKや村上隆とも親交のあるストリートカルチャーの旗手
空山の作品は、ピンナップアート、コマーシャルイラスト、サイバーパンク、ラグジュアリーアートを自在に横断する、「未来の身体の肖像」と言えるでしょう。
⚫︎1947年:宮崎県宮崎市に生まれる
⚫︎1970年代:雑誌『プレイボーイ』『ペントハウス』等でエアブラシ技法を駆使したピンナップアートで注目
⚫︎1978年:代表作「セクシーロボット」シリーズを発表
1980年代:イラストレーターとしてハリウッド映画やレコードジャケットにも進出
2000年代以降:現代アート市場に再評価され、村上隆やカウズらとも並び立つ存在に
2020年代:DIORとのコラボ、BE@RBRICK作品などでグローバルに再ブレイク
デジタル以前に「サイボーグの美学」を完成させた空山は、今やポップアートと機械美の境界を解体する先駆者として世界的に位置づけられています。
《セクシーロボット》シリーズ(1978〜):全身クロムの女性型ロボット像。エロティシズムと冷たさの融合
《SORAYAMA SPACE PARK》:没入型インスタレーション空間
《CROTCH》:性器とメカニックの接点をサイボーグ的美意識で描いた問題作
《BE@RBRICK × SORAYAMA》:メディコムトイとの人気コラボ作品。コレクターズアイテムとして高騰中
クロム、光沢、対称性、官能性。空山のビジュアルは、まさに“ポルノグラフィ×アンドロイド美学”の極北。
⚫︎デジタル文化と身体性への批評性
⚫︎村上隆、KAWSらの影響下での再評価とサブカルの昇華
⚫︎ファッション(DIOR等)とのコラボレーションによるブランディングの成功
⚫︎NFTやAIとの親和性の高さ(“メタル美女”というコンセプトの普遍性)
⚫︎世界的に「フェティッシュ×テック」領域への関心が再燃している背景
空山は単に“セクシーな女性を描く人”ではなく、“未来の視覚快楽装置”を設計してきたコンセプチュアル・アーティストなのです。
⚫︎セクシーロボット原画:3,000万〜8,000万円
⚫︎シルクスクリーン(直筆サイン入り):250万〜1,000万円
⚫︎BE@RBRICKコラボ(1000%サイズ):80万〜300万円(限定エディションは上昇傾向)
⚫︎立体作品(クロムメッキ):6,000万〜1億円超(オークション実績あり)
近年の香港・ニューヨークのアートオークションで高額落札されており、アジア圏コレクターを中心に高い支持を得ています。
⚫︎オリジナル原画 or 限定エディションかどうか
⚫︎BE@RBRICK作品は外箱・証明書(COA)の有無が重要
⚫︎隆主催の「Tonari no Zingaro」やNANZUKAでの展示歴があればプラス評価
⚫︎コンディション(メタリック作品は傷や酸化の有無が査定に影響)