ロッカクアヤコ ロッカクアヤコ

1982年、千葉県に生まれたロッカクアヤコは、美術教育を受けていません。2000年代初頭、東京・原宿の路上で段ボールを広げ、素手で描くライブペインティングを始めたことで注目を集めました。
その後、ヨーロッパに拠点を移し、オランダ・ベルリン・ポルトガルなど各地で活動。個展・アートフェア・公開制作を通して国際的な評価を築き、2020年代には現代美術市場で最も注目される日本人作家の一人となっています。

⚫︎素手で描くダイレクトな表現
彼女は筆を使わず、手のひらや指だけで描くというスタイルを貫いています。身体と絵の境界が限りなく近いこの方法は、作家自身の感情がそのまま画面に現れる即興性と身体性を生み出します。
⚫︎カラフルで奔放な色彩世界
鮮やかなピンク、ターコイズ、イエローなどを大胆に組み合わせた色彩感覚は、まるで子供の視点で世界を再構築したような自由さを感じさせます。
⚫︎繰り返し描かれる少女のモチーフ
大きな目をした無垢な少女たちは、作家の分身とも解釈されます。単なるキャラクターではなく、見る者の記憶や感情と共鳴する“内なる子ども”の象徴とされています。

段ボール作品　ストリート的要素が強く、初期の特徴を色濃く残した作品群。市場でも人気。

キャンバス作品　大型のものになると数百万円を超える取引も。即興性と完成度のバランスが高く評価されています。

ライブペインティング作品　その場で描かれた一点もの。イベントや美術館とのコラボで制作され、記録映像とセットで評価されるケースもあります。

近年では、森アーツセンターギャラリー（東京）での大規模個展（2022）をはじめ、アジア・ヨーロッパを中心に個展・グループ展を多数開催しています。

2020年代以降、ロッカクアヤコの作品は現代アート市場の中でも急成長を遂げています。以下は近年の市場動向の一例です。　
　
⚫︎オークション落札価格
キャンバス作品（100号以上）　1,000万〜3,000万円台
小型作品　100万〜300万円
段ボール作品　サイズや制作年により200万〜1,000万円

⚫︎市場評価が高い要素
大型キャンバス
展覧会出品歴がある作品
ライブパフォーマンス由来の作品
証明書（COA）や販売ギャラリーの履歴があること

もしご自宅やご家族のコレクションにロッカクアヤコの作品がある場合、その価値は年々変動しています。
とくに2020年以降は国際的な評価が著しく高まり、国内の買取市場でも注目されています。
当社では、ロッカクアヤコの作品についても査定実績が豊富な専門家が対応。真贋確認はもちろん、展覧会歴や過去の販売履歴まで丁寧にヒアリングし、最適な評価をご提示いたします。

筆を持たず、キャンバスを前にして感情のままに色を重ねるロッカクアヤコの姿勢は、「アートとは何か？」という根源的な問いに、まっすぐに答えています。
その作品は、見る者に童心と自由、そしてどこか懐かしさを呼び起こす力を持っています。
アートコレクションの一環として、また資産価値