奥田雄太(おくだ ゆうた、1987年愛知県生まれ)は、ロンドンでファッションデザインを学び、ファッションブランドのデザイナーを経て2016年からアーティストに転向した現代美術家です。初期は緻密な線画で構成された作品を発表し、近年は偶然性を取り入れた「花」のシリーズで国内外の評価を高めています。コロナ禍以降は「感謝」や「当たり前の幸せ」をテーマに据えた「with gratitude」シリーズを展開し、作品集の出版や個展も精力的に行っています。
1987年愛知県犬山市生まれ。高校卒業後、ロンドンのインスティチュート・マランゴーニでファッションデザインを学び、2010年に卒業。2012年から「TAKEO KIKUCHI」でデザイナーとして勤務し、2016年にアーティストに転向。国内外のギャラリーやアートフェアで個展・グループ展を多数開催。近年は「with gratitude」シリーズで高い評価を得ています。2022年には自身のスタジオを設立し、アシスタント育成やコラボレーションも展開しています。
初期作品は計算された細密な線画が特徴ですが、近年はアクリル絵具の偶発的なストロークとペンによる緻密な線描が共存する「花」シリーズに注力。花びら一枚一枚まで丁寧に描き込む一方で抽象的要素も強く、「花に見えなくてもいい」と奥田自身が語るように、鑑賞者の自由な解釈を重視しています。テーマには幼少期の記憶や「自己の救出」という個人的体験が根底にあり、コロナ禍以降は「感謝」と「当たり前の幸せ」の表現に力を注いでいます。
Abstract Bouquet (Green Random Gradation x Red)
2022 アクリル絵具・顔料インク、キャンバス
Abstract Flowers-Zoomed 240712 (Pearl White x Gold)
2024 アクリル絵具・顔料インク、キャンバス
Flowerシリーズ
近年 偶発性と緻密性が融合。ポップで鮮やかな色彩。
奥田雄太の作品はまだ市場に出回る数が限られていますが、人気の「with gratitude」シリーズや花の抽象作品は高値がつく傾向にあります。
小〜中型キャンバス作品 30万〜80万円
大型キャンバス作品 80万〜150万円
版画・限定プリント作品 10万〜30万円
※状態、作品サイズ、展覧会歴などによって査定額は変動します。
奥田雄太は、計算された細密画と偶発的なストロークを融合させた独自の花の抽象表現で注目を浴びる現代アーティストです。ファッションデザイナーとしての経験を活かしつつ、コロナ禍以降は感謝や日常の幸せをテーマに据えた作品群で国内外から高い評価を受けています。今後もさらなる活躍と市場価値の上昇が期待される作家です。