略歴と評価

井田幸昌は、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)を卒業後、東京藝術大学大学院を経て、現在は東京とパリを拠点に活動しています。
2017年以降、急速に評価を高め、国内外での個展や国際展に数多く参加。
特に2020年以降は、サザビーズやクリスティーズなどの国際オークションで高額落札が相次ぎ、世界のコレクターが注目する存在となりました。

作品の特徴

《Anonymous Portrait》シリーズ
井田の代表作として知られるのが、「名もなき肖像」を描くシリーズです。
モデルの明確な素性は不明で、曖昧に塗りつぶされた表情、マチエールの深い絵肌が、見る者の記憶や感情を映し出す鏡のような存在となっています。

生と死”の境界線を描く絵画
古典絵画に見られる油彩技法を基盤にしながらも、あえて顔や身体の輪郭を曖昧にし、存在の不確かさや儚さを表現しています。
一見、抽象的でありながら、生の実感を強烈に突きつけてくるような作品が多く、観る者の心に長く残る力を持っています。

立体・彫刻への挑戦
絵画だけでなく、近年はブロンズ像や木彫などの立体作品も手がけており、より総合的な“空間体験”としてのアートを志向しています。

代表的な展示・受賞歴

2022年 個展「Panta Rhei」@ MAKI Gallery(東京)
2023年「VOCA展」出展(上野の森美術館)
2024年 サザビーズ香港にて主要作品が高額落札(約2,000万円)
ルーブル美術館を含むパリ国際アートフェアに出展(予定)

井田は20代後半から国際舞台で活躍し始め、“日本を代表する若手画家”として世界から注目を集めている数少ない存在です。

市場価格と買取相場

井田作品の特徴は、若手でありながらすでに確立されたコレクター市場が存在する点にあります。
特にキャンバス作品の価格上昇は著しく、投資的な観点からも注目されています。

⚫︎原画(キャンバス・油彩)300万円〜3,000万円以上(大型作は1億円超も)
⚫︎ドローイング/紙作品:80万円〜300万円
⚫︎彫刻作品(ブロンズ・木彫):400万円〜1,200万円
⚫︎版画・エディション作品:20万円〜150万円

近年はアジア圏の富裕層を中心に需要が非常に高まっており、買取市場でも高額査定が期待できます。

買取のポイント

井田作品をお持ちの方で、売却や査定をご検討中の方は、下記のような情報を揃えていただくことで、スムーズな査定が可能です。

⚫︎所有作品の全体写真・サイン部分の拡大画像
⚫︎購入時の領収書や証明書(COAなど)
⚫︎展覧会・出版物への掲載歴の有無
⚫︎サイズ・技法・制作年

当社では、現代アートに精通した専門スタッフが、最新のオークション動向やギャラリー販売価格をもとに、適正価格を査定いたします。
ご相談・ご質問のみでも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

まとめ

井田幸昌は、ただ美しいだけの肖像画ではなく、“見えないもの”を描く画家です。
それは誰かの記憶であり、儚い命の余韻であり、現代社会における「存在とは何か」という根源的な問いかけでもあります。
彼の作品は、今この瞬間の現代アートを象徴する存在であり、今後さらに評価が高まっていくことが予想されます。

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