さいあくなな(SAIAKUNANA)は、1992年生まれの現代芸術家であり、自らの存在そのものを「芸術ロック」として掲げるアートシーンのアウトサイダーです。
バイト先の同僚に自身の絵を「さいあく」と評されたことを逆手に取り、本名の「なな」に「さいあく」を冠した「さいあくななちゃん」という名で活動を開始。2015年以降、東京を中心に独自の表現を展開してきました。
ジャンルや美術界の枠組みに縛られることなく、音楽、映画、ストリートカルチャーを自在に横断。グッズ提供やライブペインティングなどを通じて、「アートを生き様にする」という信念を実践し続けています。
第21回岡本太郎現代芸術賞において大賞である「岡本太郎賞」を受賞後、その賞金を全額使って渡米。NYで個展を開催した後、ロンドンでは自費で自身のギャラリーを設立するなど、活動は常に自発的かつ挑発的です。
1992年、日本に生まれる。
2015年、東京を中心に「さいあくななちゃん」名義で個展活動を開始。以後、毎年のように自主企画で個展を開催。
2019年、ロンドンでの個展「First Punk」を開催。以後、欧州圏での活動を本格化。
同年、初画集『芸術ロック宣言』(DLEパブリッシング)を刊行。
2020年、東京・恵比寿のLIQUIDROOM 2Fに併設されたKATAにて個展「NO REASON」を開催。自身最大規模の展示として大きな注目を集める。
2021年、「さいあくなな」から「SAIAKUNANA」に改名。
同年、完全自己出資・自己運営による「さいあくななギャラリー」をロンドン市内に設立。所属ギャラリーなしでの個展活動を継続。
2023年、過去最大規模の個展「右手に生き様」(SAI/MIYASHITA PARK)を開催。
さいあくななの作品は、技巧的な完成度よりも、「生き様」「叫び」「情熱」といった内的衝動を直截に投げかける力をもっています。
荒々しい筆致とカラフルな色彩、シンプルな言葉やキャラクター的存在が混ざり合い、ポップでありながら、どこか生々しい自己告白のようでもあります。
・「最悪」を美学に変えるセルフブランディング
「さいあく」と評されたことを原点に、ネガティブな評価すら肯定して前進する姿勢が、作品世界そのものに反映されている。
・ロック精神とパンクマインドの融合
展覧会タイトルや画集名にも見られるように、“芸術=自己表現の手段”ではなく、“芸術=生存の証明”と捉える姿勢が一貫。
・ギャラリー不所属・DIY精神の体現
既存のアートシステムに乗らず、自らギャラリーを設立・運営することで、オルタナティブな芸術活動の新しいモデルを提示。
・視覚と感情の即時性を重視した作品群
描線は直感的、言葉は直接的。観る者に瞬間的な反応と共感、あるいは反発を生むことを意図している。
●《右手に生き様》(2023)
これまでの活動を総括するような大型個展。SAI(MIYASHITA PARK)にて開催され、スプレー、キャンバス、テキストが一体化した強烈な視覚空間を提示。
●《NO REASON》(2020)
東京・LIQUIDROOM内KATAでの個展。理由なき表現と、爆発的な感情の衝動をテーマに、ロックとアートの交差点を探る。
●《First Punk》(2019)
ロンドンでの初個展。海外での第一歩を刻んだ本作は、「誰にも頼らない、でも伝えたい」という精神を詰め込んだ原点的展示。
●《REBEL PINK》(2022)
香港での個展。鮮やかなピンクを基調にしながら、テーマは“反骨”。ポップと内面の葛藤が交錯するシリーズ。
さいあくななは、美術市場の文脈や制度に自ら従うことなく、DIY的手法と独自のブランド力で確固たる支持を得ています。
特に音楽・ファッション・ZINE文化と交差する層から熱狂的なフォロワーを持ち、今後は欧州マーケットでの評価向上も見込まれています。
● 小型作品・ドローイング:5万〜20万円前後(展示歴・内容により変動)
● 中〜大型ペインティング:30万〜80万円前後
● 大型インスタレーション・ライブペイント:応相談(空間演出・現場条件による)
OAR美術館(韓国)への収蔵や、Netflix映画『KATE』への作品提供実績などからも、コレクション価値の高まりが期待されています。
さいあくななの芸術は、うまく描こうとしない。 よく見せようともしない。
ただ“生きていること”を、言葉と色と筆致で、まっすぐに突きつけてくる。
それは暴力的にポップで、どこまでも不器用で、圧倒的に“個人”の叫びに満ちている。
だからこそ観る者は、その絵の中に、自分自身の「さいあくな部分」すらも肯定されるような、不思議な力を感じるのです。
芸術ロックで生きる画家/グッズ・ペインティング・ライブ表現もご相談承ります。