友沢こたお(ともざわ こたお)は、スライム状の物質と有機的モチーフを融合させた独自の人物画で注目される現代アーティストです。作品には、粘性や透過性、柔らかさといった質感がリアルに描かれ、見る者に強い印象を与えます。彼女の絵画は、視覚だけでなく触覚や感情にも訴えかける“感覚の装置”として、多くのファンを魅了しています。
1999年、フランス・ボルドー生まれ。5歳までパリで過ごし、その後日本へ移住。母は漫画家・イラストレーターの友沢ミミヨ、父はフランス人で船長兼歌手という芸術的な家庭に育ちました。名前の「こたお」は、両親が訪れたタイの美しい島「コ・タオ」に由来しています。
東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業後、同大学大学院美術研究科を修了。大学在学中から数々の個展やグループ展に参加し、2019年には母とのアートユニット「とろろ園」を結成。同年、久米桂一郎賞を受賞し、2020年には藝大アートプラザ大賞に入選するなど、早くからその才能が注目されてきました。
友沢の作品は、スライム状の物質と有機的なモチーフが絡み合う独特な人物画が特徴です。シンプルな構成ながら、物質の質感や透け感、柔らかさをリアルに表現し、見る者に強い印象を与えます。彼女は、自らがモデルとなってスライムを用いた人物画を描き、その肌感覚や息苦しさを通して「今、生きている」という生の感覚を表現しています。
また、作品には「痛み」や「ドキッとする感覚」を大切にしており、視覚だけでなく触覚や感情にも訴えかける“感覚の装置”として、多くのファンを魅了しています。
《slime IX》(2019年)
スライム状の物質と人物が融合した作品。粘性や透過性、柔らかさがリアルに描かれ、見る者に強い印象を与えます。
《slime XL》(2020年)
大型キャンバスに描かれた作品で、スライムの質感や動きがダイナミックに表現されています。
《Monochrome》(2022年)
FOAM CONTEMPORARYで開催された個展で発表された作品群。モノクロームの中に潜む微細な色彩や質感が特徴です。
友沢こたおの作品は、個展を開けば即日完売するなど、若手アーティストとして高い評価を受けています。特に、スライム状の物質と有機的なモチーフを融合させた独自の作風が注目され、国内外のアートフェアやギャラリーでの展示も増加しています。
⚫︎油彩・中〜大作品:80万〜300万円
⚫︎小作品・ドローイング:30万〜80万円
⚫︎特別仕様作品(額装・箔押し・コラージュなど):300万円以上の実績もあり
ART Billionでも友沢こたお作品に関する査定依頼は増加傾向にあります。以下の条件に該当する作品は特に高評価が期待されます。
⚫︎展覧会出展歴や図録掲載のある作品
⚫︎2020年代以降の代表的シリーズ
⚫︎サイン・証明書の付属する作品
⚫︎状態が良好なもの(細密描写のため保存状態が重要)
また、友沢の作品はテーマの繊細さから、所有者の想いや購入背景も査定に影響するケースがあります。
友沢こたおは、スライム状の物質と有機的なモチーフを融合させた独自の人物画で、視覚だけでなく触覚や感情にも訴えかける“感覚の装置”として、多くのファンを魅了しています。彼女の作品は、今後ますます国際的評価を高めていくことでしょう。
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